現在、日本のスマートフォン保有率は約90%を超え、国民のほとんどがスマートフォンを所持する時代となっています。
そんな現代において、大手通信会社(ドコモ、au、ソフトバンク)スマートフォンの月々の支払額は平均で8000円を超えています。
その一方で、ここ最近でよく耳にするようになった「格安SIM」の月々の支払額は3000~4000円と大手通信会社の半分で済んでいることが分かります。
今回は「格安SIM」の魅力とメリット、デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
この記事を読んで
・格安SIMについての理解が深まる
・携帯の買い替えの参考になる
目次
格安SIMとは
格安SIMとは、大手携帯会社よりも格安で携帯サービスを利用できることをいいます。
なぜなら、格安で携帯料金大手携帯会社の回線の1部を借りて、
人件費や設備費用を抑えているためです。
後で解説いたしますが、その分大手携帯会社に比べて通信速度が遅かったり、
キャリアメールが使えないなどのデメリットもあります。
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットとしては大きく3つあります。
①大手携帯会社に比べて月々の支払を安くできる。
2021年12月にMMD研究が発表した「2020年11月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
(2020年11月通信サービスの料金と容量に関する実態調査 (mmdlabo.jp))によると、
大手携帯会社の月々の携帯料金の支払いが平均で8312円だったのに対して
格安SIMは平均で4424円と、約半額に近い料金でスマホを利用できていることが分かります。
また、格安SIMには利用できるプランもデータ量に応じて細かく設定されているため、
自分に合った料金プランで利用することが可能です。
②料金プランがシンプル
格安SIMは料金プランがシンプルに設定されている場合が多く、
スマートフォンの複雑な契約条件や付随するオプションの設定に悩まされていた方にも
比較的、契約しやすいでしょう。
例)LINMOの場合(LINEMOの料金プラン|【公式】LINEMO – ラインモ|格安SIM/格安スマホ)
ミニプラン | スマホプラン | |
データ量 | 3GB | 20GB |
月額基本料 | 税込 990円 | 税込 2728円 |
データ超過後の通信速度 | 300kbps | 1Mbps |
契約後のプラン変更 | スマホプランに変更可能 | ミニプランに変更可能 |
③契約期間や解約金の支払いなどの縛りが少ない
格安SIMの場合、最低契約期間が大手携帯会社に比べて短く設定されている場合が多かったり、
もしくはない事業者もあるなど、縛りが少なくなっています。
そのため、事情に合わせて自分で柔軟に対応することが可能であることも魅力の1つです。
格安SIMのデメリット
①大手携帯会社に比べて通信速度が遅い。
実際に格安SIMを利用してみて一番感じたのは「通信速度の遅さ」でした。
深夜や早朝など、回線を利用している人数があまり多くない時間帯は特に問題はないのですが、
昼や夜など多くの人が回線を利用する時間帯になると、著しく通信速度が遅くなりました。
これは、格安SIMが大手携帯会社の回線の1部を借りて、サービスを提供しているため、
大手携帯会社の回線を契約している人のほうが優先して利用できるので、
格安SIMを利用するのであれば、把握していた方が良いと思います。
②対面でのサポートが受けづらい。
大手携帯会社を契約していた方なら、経験したことがあると思いますが、
大手携帯会社はある程度近くの場所に店舗がある場合、なにかスマホに不具合が
生じた場合に不憫さを感じることがあります。
チャットや電話で十分と思う方もいらっしゃると思いますが、
スマホの故障や回線トラブルなどは細かいニュアンスが伝わりづらい場面があります。
③端末の購入や、乗り換え手続きなどを自分で進めなければいけない場面が多い。
②の延長の話にはなってくるのですが、基本的に店舗スタッフなどに直接相談するということは不可能なので、
端末を購入すること、他の機種などに乗り換える際は、自分が主体となって進めなければなりません。
しかし、楽天モバイルやUQモバイルなど一部店舗を持っている格安SIMもあるので、店舗での手続きがないと
心細いという方はそちらの購入を検討してみると良いと思います。
格安SIMの購入をオススメしたい人
ここまで、格安SIMとはなんなのか、格安SIMのメリット・デメリットについて説明させていただきました。
そのことを踏まえて、どんな人に格安SIMをオススメできるかまとめてみました。
格安SIM購入をオススメできる人
・スマートフォンに詳しい人
・ネットで調べることが得意な人
・倹約家
・そこまで、月々のデータ通信料が多くない人
・スマートフォンに詳しい人
端末の購入や他社への乗り換えなど、格安SIMにした場合多くのことを自分で選択しなければいけません。
そのため、スマートフォンに対して多少詳しいほうが格安SIMを快適に利用しやすくなると思います。
また、電話やチャットなどで会社に問い合わせることは、可能ですが、
対面で店舗スタッフに問い合わせることが基本的にできないため、
自分でトラブルに対応する事も重要です。
・倹約家
格安SIMの1番のメリットは料金が大手携帯会社で契約するよりも安く利用できることが挙げられます。
そのため、毎月の支払がある携帯料金を見直すことで、固定費の見直しにつながり、
年間万単位の節約につながる可能性が高いです。
・月々のデータ使用料がそこまで多くない人
携帯をそこまで使わない人であると、大手携帯会社のデータ通信料を持て余してしまっている方もいると思います。
そのような場合では格安SIMに変更したとしても、そこまで不憫さを感じることなく、スマートフォンを利用することが出来ます。
格安SIMの購入をオススメできない人の特徴
逆に格安SIM購入をオススメできない人の特徴
・データ通信の速度が遅いのは絶対に嫌な人
・機械にそこまで強くない人
・仕事の連絡にスマートフォンを使用している人
・データ通信の速度が遅いのは絶対に嫌な人
回線が混雑する時間帯での格安SIMの利用は、
大手携帯会社でいう通信制限がきたときの速度に似ています。
そのため、せっかちだったり、速度の重要度が高い人にはオススメできません。
・機械にそこまで強くない人
自分でする手続きが多くなるため、ある程度自分で対応することが出来なければ、
少し不憫さを感じるかもしれません。
・仕事の連絡にスマートフォンを使用している人
仕事の連絡の場合、大事な連絡が回線速度の影響で連絡が遅れてしまう危険性があるので
注意が必要です。
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